――人間社会のある限り『建物を維持管理する専門職が必要』
それこそ人間がいなくなったら仕事がなくなりますけど、やっぱり人がいる限り当然、建物、住むマンションもあったりとか、仕事をする事務所があったりとかお店、物販店があったり。そういった意味では、建物ってやっぱりそう簡単になくならないかな、というところですね。
もちろん100年後どういう建物が建ってるかはちょっと想像できないんですけど、それでもやっぱり人がいる限り建物があって、そこに対しての防災設備っていうのは当然あって。でそれを維持管理する人、専門職の人間が必要であるというところですかね。
――『どんな社会環境になっても通用できる』人物を育成
今も社員の研修とかもやっているんですけれども、やはりこう今まで強く思っていたのが、先にもお話した通り「ちゃんとした技術者」を世に出していこう、という思いから始めたんです。これからは、例えばどんな社会環境になっても通用できるリーダーを育成しよう、と思っています。
――『建築防災から自然災害にも強い人』を輩出したい
まあちょっと自然災害、自然の防災と建築の防災はちょっと違うのは違うんですけれども、当然、自然災害があれば建築のほうも当然影響を受けます。そういった中では、建築防災という部分でやっぱりまだまだ、技術者というかちゃんとした人間がこの世の中には必要なのかな、というふうには思います。そういう人間を輩出しようというところですね。
――大きなくくりでは『建築防災の中の消防』
大きくくると建築防災と言います。その中の特に消防ということになるんですね。ですから、なるべく火が発生しないようにしようとか、発生した場合も広がらないようにしようとか、消すとか、あとは安全に逃げられるようにする。大きい施設が多いので、その辺ちゃんと考えて作られてはいるんですけれども、それがちゃんと機能するのかどうか。10年前に建てたときとかたちが変わっていないかどうかの検査点検ですね。
――『さらに高度化した防災設備』には知識ある人間が必要
さらに高度化しているので、複雑になってたりする分だけ「機能するかどうか」っていう確認とかそのチェックっていうのはやっぱり人間が、知識ある人間がやらないとならないのです。